2009年9月28日月曜日

ストレス潰瘍予防

ストレス潰瘍予防について考えてみます。例えば、脳卒中の患者が入院したときに「マーゲンプロテクション」と称して胃薬を入れることが多いと思いますが、その選択基準には非常に個人差があるようです。「全て、PPIだ」という人もいれば、「脳出血の場合はPPI、脳梗塞の場合はH2-blocker」という人もいます。「作用時間が早いからまずはH2-blocker」という人もいました。ICUブックによれば、「胃粘膜からの出血予防に対してPPIはH2-blockerより勝るということはなく、むしろ、腸内での細菌異常増殖を起こすリスクは高くなる。」とかかれていました。また、胃酸を減らすことで消化管細菌叢に影響を与え、誤嚥性肺炎等のリスクが上がるということはよくいわれています。脳卒中後の生命予後に肺炎が大きく影響することを考えれば、これら薬剤の選択をもう一度考える必要がありそうです。

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