2009年10月11日日曜日

術後の発熱と無気肺

 術後、特に大きな手術のあとには当たり前のように熱が出ていますが、その原因として今まで無気肺によるものが大きいと思っていました。術直後に術野の感染をおこすはずがないからです。しかしながら、ICUブックによると(引用が多くてすみません)

 術後発熱は大手術後の15~40%の患者で報告されているが、そのほとんどに感染の関与を認めない。このような発熱は通常24~48時間で消退する。無気肺は術後の発熱の原因ではない。

 とのことです。発熱の原因は手術による組織障害の結果だそう。組織障害って定量的にはかるのが難しくてあやふやになってしまいますが、(サイトカインとかを測定するのでしょうか?)今まで信じていたことがひっくり返されました。

 術後でなくてもこの内容を考慮すると、発熱患者で無気肺の人がいたら、他の熱源をある意味真剣に探した方がよさそうですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿