2009年11月16日月曜日

地域医療とお金

 今日は、地域医療に関して、特にお金に絞ってかいてみます。医師不足は様々なところで議論されておりその対策として医師派遣があります。特に北海道や沖縄での寒冷地や離島では派遣が盛んに行われています。その是非、効果の議論は次回にまわすとして、お金だけでいうとその金額が膨大です。実際、その寒冷地や離島の常勤医師の月給と約1週間の派遣医師の報酬が同じくらいではないかというくらいお金がかかっています。さて、このような状況でだれが常勤医師をやるでしょうか?もちろん医師が医療の場を選ぶのはお金だけではありません。しかしながら、「もともといる人を大事にしない(いて当たり前と思われている)」状況では地域医療の医師は減っていくことが容易に予想されます。この派遣事業がお金の面だけをとって議論しても、長期的な地域医療の発展を逆に妨げているように思えてなりません。

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